可部屋集成館櫻井家

可部屋集成館

歴史

櫻井家は歴史に名を残す武将であるばん団右衛門だんえもんの末裔で、1644年頃に奥出雲に移り住んでたたら製鉄を始めた。現当主は13代である。
江戸時代に藩から製鉄を許された「鉄師5家」の一つであり、櫻井家が製造した鉄に刻印される「菊一」印の鉄は鉄砲製造に最上だとして、幕府の鉄砲などにも用いられた。

概要

可部屋集成館は、櫻井家のたたら製鉄の歴史と、伝来する美術品や古文書類4500点あまりを公開展示している。「可部屋」は櫻井家の屋号である。現存する主屋は、1738年に建てられたもので、国の重要文化財に指定されている。1803年、藩主松平治郷(不昧)を迎えるために造られた庭園には落差15メートルの滝が作られ、不昧によって「岩浪がんろう」と命名された。また、庭の一隅には、明治時代初期に南画家の田能村たのむら直入ちょくにゅうが滞在した際に意匠を手がけた掬掃亭きくそうていが残る。敷地の南側には緑豊かな渓谷が続き、庭園も含めて紅葉の名所としても知られている。

インフォメーション

住所
〒699-1621 島根県仁多郡奥出雲町上阿井1655Google Mapを開く
開館時間
9:00 am -4:30 pm 月曜日、12月中旬〜3月中旬は休館*月曜日が祝日の場合は開館、翌日休館
ウェブサイト
http://kabeya-syuseikan.com

芸術

文化

Architecture

江戸時代(17世紀-19世紀中頃)、明治時代(19世紀後半−20世紀前半)